全日本選手権大会京都府予選の準決勝が終わりました。
本校は準々決勝で京都学園をストレートで破りましたが、続く準決勝で東山高校にストレートで敗れ、第3位で大会を終えました。
京都学園はこの2年生から選手を集め出した新しいチームですが、インターハイで北嵯峨を破ってベスト8入りし、近畿大会でもベスト16に進出してきた勢いのあるチームです。学校の場所も本校の裏ですので、いろんな意味でも負けられないライバルなのです。
しかし、こちらのメンバーは小学校、中学校から全国大会でキャリアを積んできたメンバーばかりです。ここという時の集中力と勝負勘では負けません。相手の強みを徹底的にマークして、ゲームのリズムを作らせないようにゲームを運ぶことができました。
2セット目は途中でこちらのジャンプサーブが連続で炸裂し、ゲームの主導権を完全に握ることに成功。乗せると勢いを持ちかねない相手をうまく封じ込めることができました。
これでまずはベスト4入りを決めました。
決勝進出をかけた勝負の準決勝、インターハイ予選でシードが決まった段階で東山と対戦することは決まっていたので、この戦いに向けて夏からずっと準備をしてきました。
これまでの個人技を生かしたバレーを廃し、コンビとその展開、そして1対1のルールにこだわったバレーへの一新をはかりました。
これまでのバレーではいつも準決勝以上になると点を大きく開けられることが多かったため、大きく変化させなければインターハイや国体で全国の強豪と渡り合っている東山にはかなわないと考えたからです。
その成果を問われる勝負の試合でした。
「勝負は勝ったか負けたか、結果が全てで中身も何点取ったかも関係ない」
勝負が始まる前はそう言い続けてきましたが、終わった今はその中身も評価してもいいでしょう。点数は20点に届きませんでしたが、中身はかなり渡り合えていたところが多かったと思います。レセプションからの攻撃パターンに関する展開も、そこからの1対1の駆け引きも期待通りのプレーはたくさんありました。
しかしながら、本来のトス回しの狙いを徹底できなかったこともありますし、相手の仕掛けが見事だと思う点も多かった。ゲームで勝ち抜くためにはもう少しだけプレーの精度を上げきらなければならなかったのですが・・・。
選手はよく戦い抜いてくれました。2セット目は展開をかえながらついて行きましたが、中盤でエースの足がつってしまって、その時点で実質的には万事休すでした。しかし、悔しさの中にもほんの少しの希望と自信のかけらは選手たちの胸の中に残すことができたように思います。
この大会、試合に出た選手も出られなかった選手もいますが、その中で「成果を必ず出す」という姿勢はどういうものなのかをみんなが少しは学ぶことができたかもしれません。
なによりも予選リーグ戦から4日間にわたって応援をしてくださった保護者さんをはじめみなさんに心から感謝しています。
生徒には最後の方ずっと「人のためにやろう!人の思いを考えよう!チームワークの本質は自己犠牲だ!」と口酸っぱく言ってきました。この大会を通して自分が成長できたことを、周りのみなさんのサポートと理解のおかげだったと感謝の気持ちとともに感じてくれていることを願い、私からもこれを読んでくださっているみなさんに感謝申し上げます。