「逆転の花園」
2006年に春高全国大会に出場したうちのチームはそう呼ばれていました。
ゲームの中でたとえ劣勢になっても、最後は猛追して必ずひっくりかえす強いチームでした。中学でも近畿大会を制し、全国に出た両エースとリベロ、彼らに引けを取らないうまいライト、高さとパワーが売りのタイプの違う両センター。小さいけど堅実にアタッカーに打たせるセッター。高いブロックとエースの破壊力で新人戦から全国大会で敗れるまで一度も負けることがありませんでした。
今回の新人戦は準々決勝の東稜戦では最終セットで最大「6-15」から怒濤の追い上げで25-23と逆転勝ち。3位決定戦の大谷戦の第1セットも12-20とリードされたところから32-30の逆転勝ち。「逆転の花園」の再来を思わせる見事な粘りでした。
このチームは実績のあるエースもいませんし、高さとパワーのあるセンターもいません。
しかし、まじめにひたむきに練習に取り組み、不器用ながらも考えながら一生懸命にプレーをする選手の集まりです。
それがスパイク決定率の低さを、愚直に狙い所に打ち続けることによってサーブの高い効果率を上げ、ひたむきに跳びに行くことで1試合10本に迫るブロック本数でカバーしているのだと思います。
このチームの力は2006年のチームにはまだまだ遠く及びませんが、このチームの良さをこれからも生かして、違うタイプの強いチームを築き上げていきます。
ただ・・・逆転するには一旦リードされるのが前提ですので、スタッフや応援している側はひやひやしてたまったものではありませんが・・・