受け継がれる3年生の熱き情熱

近畿私学大会は1,2年生の全国私学大会への出場権もかかった大会でありながら、3年生が出場できる最後の大会でもあります。

1年間、比較的クジ運に恵まれてきたこの3年生のチームでしたが、ここにきてついに運が尽きたようでした・・・。

予選リーグ戦は最も厳しい「死のゾーン」に。普通なら楽に勝ち上がれるはずの4部の決勝トーナメントに回っても、決勝の相手はなんと先月の春高兵庫県予選でベスト4に入った神港学園・・・。しかも相手はほとんど春高予選の時のメンバーそのまま。何というアンラッキーでしょうか。

 

全国への出場権は予選リーグで決まるので、決勝トーナメントは3年生チームで行くと大会前から決めていました。神港学園との決勝戦で「勝つ」ことだけを考えれば、1年生や2年生のメンバーをもっと出せば勝てたでしょう。しかし、今回はそうはしませんでした。

3年生でレギュラーとして試合出場していた選手は2人だけでした。他の選手は悔しい思いを胸の奥に秘めながら控えに回ったり、ベンチすら外れて応援に徹してくれた選手もいました。そんな「応援する選手」だった3年生を、最後は「応援される選手」としてコートに立たせ続けてやりたかった。その思いで最後まで3年生チームで戦いました。

 

決勝はもつれにもつれてフルセットのジュースに・・・。一歩抜け出るチャンスも決めきることができず、相手に主導権を取られそうなところも必死のプレーで踏ん張り、一進一退の展開。一本決められても声を出して励まし合い、一本決めては走り回って喜びを分かち合い。最後の最後に3年生らしい、いい試合ができました。

 

試合が終わって、3年生は最後の最後まで実はラッキーだったのだと思いました。

強い相手と最後の試合で対戦できたおかげで、最高の試合をすることができました。試合には惜しくも敗れました。応援も私たちのチームの応援だけ。会場も大きな体育館ではなかったけど、私たちの胸にだけ残る「今年最高のゲーム」だったと思います。

今まで秘めてきた熱い熱い3年生たちの思いは必ず新チームにも受け継がれていくと信じています。3年生のみんな、本当にありがとう。お疲れ様でした。

 

遠くまで応援に駆けつけてくださった保護者の皆様、OBとその保護者さん、関係者の皆さん、熱い応援で3年生にエネルギーを注いでくださってありがとうございました!心より感謝申し上げます。